ローカルの風景
紅葉がきれいだなと思うまもなく,北国にとっては冬の訪れを感じさせる季節となった。
昨年はいつにない暖冬だったせいか,今年の冬は寒さを痛感するのかもしれない。ましてや昨今の原油の値上げをもろに受けた形で灯油や電気料金などが軒並み上昇志向ときたからたまらない。
雪国の地方にとっては長く寒い冬の始まりでもある。人口が減少するなか,情報格差の解消を叫んでみても遅々としてすすまない。さらに,採算性がとれない分野は合理化という名のもとに整理され,ますますさびしくなっていく。
そんな中,休日返上で地方都市へ出かけたのだが,あいにくの冬景色となり薄手のジャケットでは心もとないくらいの天候になってしまった。
お昼は車中で駅弁でもと思ったのだが,まったく売りに来る気配がない。ホームには,あったはずの立ち食いそばも見当たらない。
さてどうしたものかと思っていたら,ホームの待合室にいたおばあちゃん達がみんなでカップ麺を食べているではないか。
ふと見ると,売店でカップ麺を買い,サービスで置いてあるポットのお湯を入れて3分間待っていたのである。
どうも私の頭では,そういう構図がちょっと理解できない異様な風景なのだ。しかし,それ以外にはおにぎりやサンドイッチくらいしか売ってないのだからしょうがない。私も見習おうとしたが,まてよ,ちょっとがまんしていつものお店であったかい物を食べたほうがいいかもしれないと思い直し,おにぎり1個をほおばって連絡列車に乗り継いだ。
しかし,なんともたくましい生活の風景ではあった。
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