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2018/08/08

水鏡 過労死に挑む?

松岡圭祐氏の水鏡推理シリーズは異色な切り口で好きなのですが,クロノスタシス(Ver6)はすっきりしませんでした。

巻頭に「劣悪な職場環境による過労死が根絶されるよう強く願う」とあり,どういう展開になるんだろうと期待し,途中まで面白く読んでいたのですが,後半は・・・うーん・・・

取り上げている舞台は国家公務員の過酷な労働条件のようですが,省庁によって実情が違うものの,よく取材されているようなので割愛しますが。

今回の調査対象は過労の基準を数値化しようとする「過労死バイオマスター」です。検索したら,数年前に出された論文がヒットしました。詳しい理論は主人公の水鏡瑞希と同様よく理解できませんでした。いつものごとくその裏付けとして過労が原因であろう自殺者の周辺を調査する過程を描いていくのですが,その理由がいまいちピンとこないのはさておき,小説としては面白い。

ただ,過労死に対する背景として日本には解雇規制があるので解雇が困難になるため少なく雇用してサービス残業を強要する。それが過労死につながるってところにひっかかりが。フィクションとしてはいいのかもしれませんが,随所に実態を描いているだけにストーリーが中途半端に感じました。
結末もなんだかなあ・・・と感じたのは私だけ?

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