2009/03/11

生とは 死とは おくりびと

日本アカデミー賞を受賞した「スウィングガールズ」や天地人(直江兼続)など、何かと話題となっている山形県。訪れたのがまだ「おくりびと」のアカデミー賞の話題が出る前だったせいか、庄内地方では、間もなく始まる酒田雛街道の話題が中心でした。

さて、遅ればせながらアカデミー賞受賞で一躍有名になった「おくりびと」を観てきたのですが。
原作を読んでいないうえに、宣伝では納棺師という仕事を通して生きることを見つめる感動作だというが、これまでも過大な前評判に裏切られてきただけに半信半疑でした。しかし、この作品はストーリーもまとまっていてけっこう見応えがありました。

人間の死というものを扱いながら、ところどころに散りばめられたユーモアが効いていて適度に重圧感をやわらげています。はからずもチェリストから納棺師へ転職し、とまどいながらも夢を見つけようとする主人公(本木雅弘)。何事も受け入れ、主人公を陰で支える妻(広末涼子)でさえ、さすがに納棺師となることを反対して一時は里帰り。普通の・・・といったら適切じゃないのかもしれませんが、誰しもが思うところであり、自然な感情でしょう。
その後親しくしていた銭湯の女将さんや義父の死を通して納棺師という仕事を受け入れ、夫婦の絆を深めていくくだりはよくできています。

しかし、劇中で突然妻が納棺師をけがらわしい!となじったり、妊娠を機に戻ってくる場面や、最後に主人公の父がにぎっていた石など疑問の残る演出もありますが、主人公を演じた本木雅弘がいい味を出しており、脇役がうまくカバーし、全体的にはよくできています。また、ロケ地はたまに仕事でも行くところで馴染みのある風景というのも手伝っているせいか、親近感のある作品です

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2009/01/24

クライマーズ・ハイのこころは

あの惨劇から今年で24年を迎えます。
前代未聞の大事故の犠牲者には有名人も多く、故坂本九氏もその一人で、奥さんの柏木由紀子さんの気丈な姿が心に残っています。奇跡的に生還した少女が、その後母親の遺志を継いで看護師になり、阪神淡路大震災で看護に奔走した話を聞くと、なにか因縁めいたものさえ感じます。

それを取り上げた作品は多く、「クライマーズ・ハイ」もそのひとつです。以前にNHKで放送されたドラマ版もあるとのことですが、今回観たのは映画版。ドラマとはストーリーが若干違い、ドラマ版のほうが好評のようです。ドラマは観ていないので比較できませんが、映画版はどうも前評判ほどではないように思えます。
日航123便の墜落事故を取り上げた作品ということですが、合点がいきません。実際は、墜落事故はひとつの題材として、大事件を追う新聞記者の姿や人間模様を描いたといったほうが正解でしょう。そういう意味では、題材は別に「御巣鷹山」でなくてもいいわけで、ことさら日航機事故を強調するのはいかがなものでしょうか。当時、仕事上航空機関係とかかわっていた身としては、いささか違和感を覚えます。

クライマーズ・ハイでは日航機墜落事故がどういうものか描かれていませんが、事故にかかわった人間模様は「沈まぬ太陽(三)御巣鷹山編」でみえてきます。



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2009/01/21

earth~地球のドキュメント

前から気にはなっていたのですが、ようやく衛星放送で吹き替え版が放映された「earth」。
その大きなスケールと美しい画面は圧巻でした。

足場となる氷が融ける前に氷上を必死にエサを探す熊。
北極点から千数百キロ離れたところでは3,000キロという陸上の動物では最多の移動距離のトナカイ。
熱帯地方のジャングルではきれいに掃除をしてステージを作って求愛ダンスを始める鳥。
それぞれが弱肉強食の世界でエサを求め、時には味方に、時には敵となって立ちはだかる大自然と共に生きている姿や大自然の雄大な姿が画面に釘づけにさせられます。

空撮とは思えない安定した画面。ハイスピードカメラを駆使した、北極から赤道直下のサバンナ。そして南極へと地球を駆け回って収められた大自然はもとより、これまで見たことのない動物の生態系が余すところなく捉えられています。
いつかは見てみたい南極のオーロラもきれいでした。南極観測隊を経験した知り合いが何人かいますが、こんな光景をじっくりと生で見てきたんでしょうなぁ。家庭のテレビサイズでもそうなのだから、これを映画館の大画面で観たら相当の迫力なんでしょうね。

地球温暖化が進み、南極の氷の融ける速度がはやまるとエサを獲れずに餓死する動物も増えてくるという。この映画は、その地球の悲鳴も収められた、単なる図鑑ではなく、お薦めの作品です。


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2008/07/07

ビデオレコーダーのバージョンアップ

著作権をめぐっては、放送業界などがここまで自分立ちの利益に固執するかとも思える異常な強硬論を展開してきましたが、なんとか折衷案として一応の決着がつき、いよいよダビング10が開始されました。
そして、それを待っていたかのようにビデオレコーダーの残量も少なくなってきました。早いとこDVD-Rに落とさなくてはいけないようです。

しかし、ダビング10になったからといってビデオの操作が簡単になったわけではなく、そんなことより、デジタル化の影響であまりにも高機能化されたのをなんとかしてほしいんですけど。
ビデオレコーダーを買い替える時に、これは他社よりも操作が簡単でダビング10に対応していますからお買い得ですよと言われて買ったのですが、専門用語が盛りだくさんで、これまでのアナログレコーダーをなんとか使いこなしていたレベルの人にとっては、初心者がいきなりパソコンを預けられて、さあ使ってくださいと言われてるようなものです。

そんなことにもめげず、ダビング10が始まれば多少失敗してもやり直せるので、ファームウェアをバージョンアップしてダビングしようとしたら、ファームウェアのバージョンアップを自動的に行う設定にしていたので、いつのまにかダビング10対応になっていたのであります。思わぬ展開にちょっとがっかりしたものの、このへんはさすがに親切設計。しかし、いったいどういう原理なんでしょうかねえ。放送波を利用してのバージョンアップというのですが、メーカーや機種によってソフトが違うはずですよねえ。ネット経由ならともかく放送波ではレコーダーから応答信号を出せないので、一方的に送信されるのを受信してバージョンアップするのはいいけど、その差分ソフトってメーカーが放送局に依頼して送信してるのだろうか。

それはともかく、とりあえず録画しっぱなしになっているのを観て削除するのが先決か。。。

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2007/03/04

レトロなホテル

今やテレビは液晶が普及し,家電店売り場でも大半を占めている。ましてやアナログテレビは消えつつあるのが世の流れである。
そんな中,旅先で昭和の時代に逆戻りするとんでもないものに出会った。
そこは,観光地ではありながら景勝地が離れているため,駅前にはビジネスホテルが1軒だけという,ちょっとさびしい町並みである。観光地に泊まればそれなりに楽しめたのであろうが,訳あって駅前のホテルに泊まることにした。
周囲にはめぼしい繁華街もないが,目についた全国チェーンの居酒屋で夕食を済ませた後,特に時間をつぶせるところもないのでホテルでのんびりすることに。
2007tvそこで目にしたのは,昔なつかしいダイヤル式チャンネルのテレビ。
もちろんリモコンなどはあるはずもなく,チャンネルはVHFとUHFが別々についていて,アナログテレビらしく,UHFは受信周波数を微調整ができるボリュームのようなチャンネルである。
つい「ALWAYS三丁目の夕日」の世界を思い出す。
それにしても,よく未だに現役で活躍しているとは,ちょっとした感動物語である。
これからも長く現役生活を送ってほしいものだ。

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2005/12/17

三丁目の夕日

無料券が2枚あるので何を観ようか考えていたら、周囲から面白いよという評判を聞いたので、「ALWAYS三丁目の夕日」を観てきた。
コミックでは読んだことはあるが、あの独特のタッチを、果たしてどういうふうな物語に仕上げるのか興味もあった。

時代は、終戦から立ち直り、世界に誇る電波塔(東京タワー)がまさに完成しようとしていた、昭和の香りが色濃い1950年代。
集団就職で希望を胸に上京した女の子・六子(むつこ)が、就職先の小さな町工場で希望を失うが、やがてその人情に自分の居場所を見つける。

そして、その道向かいには芥川賞を夢見る駄菓子屋の独身の店主が、偶然にも引き取り手のない小学生の面倒を見ることに。とまどいながらも、親子のような感情が芽生え、いっしょに住むようになる。

そして、東京タワーも完成に近づく頃。町工場の社長夫婦は、六子に故郷への切符をクリスマスプレゼントするが・・・
実は、この後のシーンはベタなのだが、当時の背景を考えればなかなか感動を与えてくれた。

時代考証よく考えられている。
さりげない小物も、そういえば、当時を思い出させてくれる。
映画の風景も、ああ、そこに銭湯があって、その角を曲がると大通りに出るんだなと、土地勘が出てくるから不思議である。
久々にほんのりとした映画に出会った。

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2005/12/14

TWENTY FOUR

読書の秋にはちょっと遅いが、最近、単行本に釘付けなのである。
出張からの帰り。車中の暇つぶしにと立ち寄った駅の構内の本屋で、適当な厚さの単行本を買い込んだ。

24(TWENTY FOUR)。名前くらいは知っていたのだが、睡眠薬がわりにはなるだろうという軽い気持で買ったのだが、読んでいくうちにすっかりハマってしまい、眠気はどこかに吹き飛んでしまった。
買ったのはシーズン II の第1巻なのだが、いっしょに行った相棒に言わせると、シーズン I の伏線を知らないと理解できないよと言われ、さっそくシーズン I を買い込む。
アクションものは何冊か読んだが、複数のシーンを同時進行で描く手法は珍しい。息もつかせぬスピードと思わぬ展開がたまらない。

内容的には面白いのだが、果たして24時間の間であれだけの展開が実際できるのだろうかという疑問が出てくる。いくらなんでも、街のすみずみまであれだけ監視できるシステムなんてあり得るのだろうか。
まあ、そこはドラマということで。

そして、気がついたらシーズン III の最後の巻に入っている。全部で11巻。よくもまあ読んだもんだと思う。
今さらながらDVDを見てみたいと思うのだが、シーズンがセットものになっていて、何万円もするではないか。
ひぇー・・・ちょっと手が出ない(汗)
再放送をやってくれないかな?

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